第1章

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そう冷静に考えることのできる俺もこいつらと同じく普通ではないのだろう。 「我らはこの国を侵略するために来た。お前の前に現れたのはこういうことだ」 そいつは右手を上げ後ろの2人に合図をする。 その瞬間。一人の体の周りに光が集まる。 「なんだあの光は」 王は眩しそうに眼を細める。そしてその光は俺たちのほうに一筋の線のようになって向かってくる。 「あれは光じゃない!電気だ」 きずいて叫ぶと王は俺のほうを助けを乞うような目で見る。俺にどうしろっていうんだ!? そんなことを考えているうちに光、電気の線は俺たちの目の前まで迫っていた。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」      ドォォォォォォォォォォォォォォォン 地面が揺れる。体中が悲鳴を上げている。 薄れゆく意識の中で自分の中で何かが壊れるのを感じた。 ?Side? 「やりましたね!もう帰りましょうよ!!」 後ろに控えていた俺の部下の一人龍が言う。もう一人の部下も黙ってはいるが龍と同意見らしい。 だが腑に落ちなかった。‘E‘ではなく隣の男。我らを見て驚きもせず最後には龍の光を電気と見破った。 「不思議なこともあるな」 そうつぶやき踵を返そうとするがふと足を止め爆発の起きたほうを見る。 「どうしたんすかー?」 龍は言ってすぐ異変に気付いたのかいまだ煙が立っている2人の死体があるであろう方を向く。 煙の中から半径3mほどの半球が現れたのだ。 「これは・・・!?」 ‘E‘はしりもちをついている。それはいい。だが隣にいる男はなんだ。荒い息を吐いてはいるものの立っているではないか!? 「何あの子!?つぎこそ・・・」 龍は驚きながらもそう言い右手に電気を集め始める。 龍の前に右手を突き出す。龍は不満そうではあったが怒りを収めた。 「面白いものを見た。少年。いずれまた会おう」 end 声が聞こえた。 「・・いも・・た・・し・・ん・・・また会おう」 なぜか最後の一言だけが明確に。 そして薄く開いた目の間から3人が消えるのを見ると俺の意識は途絶えた。
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