第1章

7/26
前へ
/26ページ
次へ
卓也が龍に襲い掛かる。俺はようやく現実に引き戻された。俺はメイの元にかけよる。 「大丈夫か!?」 メイは勢いよく壁にぶつけた時に頭をぶつけたらしく出血がひどかった。 「な、なんとか生きてるよ」 メイは笑顔で言ったが無理やり笑顔を作っているせいで少し顔が引きつっている。 「私が連れていく」 いつの間にか光が俺のそばに来ていた。メイを光に頼んだ。俺がここに残る必要はなかったのかもしれない。ただの足手まといにしかならないのかもしれない。でもここから逃げることはできなかった。みんな戦ってる。俺にも何かできることがあるはずだ。 「グハッ・・・!!」 声をしたほうを見ると要が倒れている。戦っている岬ももうボロボロになっている。 「新しい敵発見。3対1か。まぁ卓也と戦っている子ほど強そうじゃないから大丈夫か。僕の名前は健。すぐ死ぬだろうけど自分を殺した相手の名前くらい知っておきたいだろっ!」 健の腕に火が灯る。腕を振ると火が球体になり俺に襲い掛かる。俺はそれをかわすと健の懐に入る。蹴ろうと思った。だが健は瞬時に火を体全体におおわせ身を守る。俺はけりを途中で止め距離をとった。 「意外にやるなぁ。でもこれだったら」 健はさっきよりも大きな球体をだし俺にぶつける。よけられないと思った俺はバリアで身を守る。 「えっ何それ」 健は最初驚いたようだがそのあとはもっと強力な球体をぶつけたりいたるところから爆発させたりといろいろな攻撃を仕掛けてきた。俺が防戦一方で健は安心したのか自分は無防備になって俺に全力で能力をつぎ込んでいる。だったら! 俺だった龍と修行した成果はバリアだけじゃないんだ!龍の教えどおりにバリアにひびをいれる。それに気づいた健は今までの攻撃の中で最も強力であろう球体を俺の周りにいくつも現し一斉に俺に向かってくる。俺はバリアに意識を集中させた。バリアに直撃した球体はバリアを壊さず全てが健に向かって飛んでいった。 「なっ・・・!?」 健は何かものをいう前に自分が放った火に体を飛ばされた。 「はぁはぁはぁ・・・」 肩で息をする。健はあれだけ連発して能力を使っても疲れたそぶりも見せなかった。健を倒すことができたのは龍が教えてくれた戦術のおかげだ。 ・・・龍は!?
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加