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少し落ち着いたようだが、彼女達は勇者君の素敵なところを言い始めた
「勇者様は、見ず知らずの私達のために力になってくださると……」
ユウ「僕は……考え無しだと思う」
不思議そうな彼女達
ユウ「だってそうでしょう?いきなり違う世界に来て、魔王を倒してと言われて、『はい、いいですよ』って……生き物を殺すんだよ?死ぬかもしれないんだよ?君たちだったら即答する?」
勇者君の異様性に少し気がついたみたい
ユウ「しかも、戦い方も知らない、魔法もない場所から来たんだよね?それなのに……困っているから助けたい?力も何もないのに安請け合いして……優しいんじゃない、考え無しなんだよ、自分ならなんとかなるって根拠もない自信で………そんな人が殺されそうになった時、どんな反応するのかな?」
魔力あてられたくらいで動けなくなってたよね?
ユウ「それから、友達に聞いた話なんだけど……勘違いで人に迷惑かけてるよね?」
あ、キョトンとしてる
ユウ「まぁ見た目が怖いお兄さんと、可愛い妹さんが手を繋いで歩いてたら、誘拐と勘違いしてお兄さんを殴って気絶させたらしいよ?それで泣きながら妹さんが勇者君に怒ったら、『洗脳されてるのか!』だって」
通りすがりの『守護者』のギルド員さんが騒ぎの原因を聞いて、ギルドマスターに連絡して処理したみたいだけど
気持ち悪いよね勇者君
注意したらしいけど………別な友達も最近そういう現場に遭遇したらしいからなぁ
あ、友達って精霊さんや小鳥さんだよ!クリスが通訳してくれるの!
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