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いつの間にか寝てたのか
目を覚ますと見覚えのない天井
「んぅ…?」
とりあえず起き上がると、周りはただ真っ白で、壁も床もとても分かりにくい
「ここ……どこかな?」
そう疑問に思った瞬間、頭が痛くなって、僕は色々と思い出した
「そうだ……僕、屋上から落ちて……」
思い出して……体が震える
あの宙に浮いた独特の感じや、地面が迫る恐怖…………そして、あの激突したときの痛み
「あ…あぁ…」
自分の体を抱き締めるように震えていると、何かがフワリと体を包んだ
あたたかい…
「大丈夫かな?」
優しい声がして、顔をあげると物凄く綺麗な顔の男性が、僕を抱き締めていた
「あ、ご、ごめんなさい!!」
僕は慌ててその人から離れる、だって…美形の側にいると…
「……大丈夫、ここには僕と君しか居ない……」
あ……
「ごめんなさい…」
「いや、今まで君が経験してきたことを踏まえれば仕方ない反応だよ……落ち着いたかい?」
「はい………あの……」
ここはどこ?
僕は助かったの?
貴方は誰?
色々聞きたいことがあった
「ごめんね、僕は君たちの言う神様という存在、君は……残念ながら地球では死亡しているよ、ここは僕が作った空間………他に訊きたいことはあるかな?」
……えと、ん?
「ごめん、余計混乱させちゃったね」
とても申し訳なさそうに謝らせてしまった…
僕が馬鹿なだけなのに…
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