貴族の憂鬱~報告~

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マルコ「ふぁ~。」 はしたないが、欠伸をしてしまった。 いつの間にか、寝てしまっていたようだ。 ここまで疲れたのは久しぶりだな。 やはり"彼"のことが懸念か。 ふと、窓から外を見ると目の前に僕の家がある。 どうやら、かなり良いタイミングで起きる事が出来たようだな。 さすが僕の微妙な運か? いや、"彼"に見つからなかったのだ。 それだけで、十二分に運がいいだろう。 いや、僕は幸運だけで実力は伴わないのか。 いやいや、運も実力の内と言う。 なんて言い訳をしていたらもう家の中に入っているようだ。 見たところ、いま僕は庭の真ん中にいる。
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