プロローグ

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キミがどこか遠くを見つめて儚げに微笑む姿も。 唇を噛み締めて悔しげに涙を溢す、その光景も。 ―手に入らないからこそ、きっと。 この想いが溶けゆく日など訪れはしないからこそ、ずっと。 いつまでも、ボクだけの中で。 優しさと痛みの合間を掻き分けながら、混ざり合っていく。 どうしたって手放せないモノが、またひとつ、重なり合っていく。 .
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