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「己一・・・、私ね・・・。」 もう事実をありのまま話すしかないと思った。 誕生日の夜に電話を掛けてきた彼と“セフレ”の関係だった事。 そして今も尚、その報われない恋を追い掛けているという事を・・・。 「過去に好きだった人を忘れられずにいるの・・・。 付き合ってた訳じゃないけど、ずっと彼に抱かれてた。」 多くの人が行き交う札幌駅の改札。 そんな場所にも関わらず自分の尻軽さを告白した私。 だけど行き交う人々はみんな幸せそうで、私たちの会話に耳を向ける人など誰もいないから。
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