82人が本棚に入れています
本棚に追加
「明日の朝目覚めるまでは俺の彼女でいて欲しい。
その後の判断は笑美に任せるから・・・。」
「わかったよ・・・。」
私と己一はベンチから立ち上がり、目前の改札を通過した。
向かうのは1番ホーム。
このホームからは、小樽や手稲に向かう電車が主に発着している。
今夜で最後。
そう自分に言い聞かせながら再び気持ちに自己暗示を掛ける。
明日の朝目覚めるまで、慧への気持ちは胸の中に封印しよう。
そして今夜は、最後となる“己一の彼女”としての務めを全うしなければ・・・。
最初のコメントを投稿しよう!