終わりは始まり

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会話は少なく、ただ冷たいコーヒーを胃に流し込むだけ。 きっと私自身不安なのだ。 縋れる存在を失い、たった1人で新たな環境に飛びこまなくてはならない事に。 本当はもう少しだけ縋っていたかった。 だけど私は、やってはいけない罪を犯してしまったから・・・。 強引だけど拒めなかった。 自己暗示をかけて意地になっていた私を溶かした、釈迦敷さんの優しいキス。 恋人ではない別の男性と口付けを交わした。 この行為は“浮気”なのだろうか。 気持ちは己一に向いたまま。 だけど体は、私の体に触れる釈迦敷さんの手を拒まなかった。
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