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…熱くなったことをお詫びしたい。
あの後、実の妹に殴りかかった事を消し去りたい。
そして何より、カウンターで一撃のもとに沈められた事を忘れ去りたい。
顎にクロスカウンターは駄目だって、本当に。
まだなんだか噛み合わせがずれているような気がする。
さて、とりあえず。
気を取り直して。
「で、だ。我が凶暴なる妹」
「何?我が脆弱なる兄っち」
脆弱なんて難しい言葉良く知ってたな、こいつめ。
「…お前、本当に悪魔の実でも食べてないか?」
「美味しいのか気になるから一度は食べてみたいね」
海に嫌われるリスクを無視してまで食を優先した。
まあ、元々全く泳げないならそんなものリスクでも何でもないのか。
て言うか、一度は食べてみたいって、二度食べたら死ぬぞ。
悪魔の実は二個食べたら爆発するらしいし。
あと、不味いらしいし。
「それならそれで気になるかな?怖いもの見たさって言うか不味い物食べたさ?」
「そんな興味本意で人生を棒に振るな」
「いーじゃん。例え不味くて泳げなくなっても何か凄い能力使えるようになるんだよ?」
「お前の暴力は最早能力だ」
痛いんだぞ、本当に。
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