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さて。
話は少し飛んでその日の夕時。
「はぁ!?明日から居ない!?理由は秘密!?はぁ!?」
「いや、秘密じゃなくてヒミツだぜぇ、マイスイート」
「はぁ!?発音とか気にしてる場合!?」
「俺的には気にしてる場合なんだよ。こだわりがあるんだ」
最初は自分もカタカナ発音では無かっただろ。
なんて口を挟める剣幕では無かった。
母だけが、だが。
「私的には明日から居ないって事の方が気にしてる場合よ!!」
「理由の方はいいの?ママりん」
全く気にせず口を挟める葦華は、恐い物知らずなのだろう。
いや、何も知らずと言った方が早い。
「そんなもの、浮気とかじゃないのなんて判りきってるからいいのよ!!」
「当たり前だろぅ?俺の愛する女はお前だけだぜマイスイート」
「そんな事、知ってるわよ!!」
なんて会話だ。
これが二児の親の会話(しかも自分の両親)だと思うと非常にキツイ。
「しばらく居ないなんて!!寂しいじゃないの!!」
おふっ。
「ごめん父さん母さん…もうギブしていいかな…」
これ以上続けられたら…
考えたくもない。
「あー、兄っち野暮いー」
あぁ、僕が野暮で悪いって事でいいからもう勘弁してくれ。
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