第1話

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「葦華、いくら休みの日とは言え…」 「昼間で寝てるな、でしょ?いい加減覚えたよ、もう」 「覚える程言わすな」 「仕方ないじゃん、昨日寝たの遅かったんだもん!!」 「なら早く寝ろ」 「別に遊んでて遅くまで起きてた訳じゃないもん」 「ほう、じゃあ何故だ」 「勉強だよ勉強、stedy!!」 「勉強していたわりにはスペルが間違っているぞ」 「なんで会話で解るの!?」 「何となく解る。正しくはstudyだ」 「あ、eじゃなくてuか~」 「どうだ、解っただろう」 「あ、本当だ!!何故か解った!!」 「そしてお前の勉強していたと言う話が嘘であることも解ったな」 「う、嘘じゃないもん!!昨日は英語じゃなくて社会を勉強していたんだもん!!」 「良い国創ろう」 「頑張ろう」 「何の標語だ!!」 「だって突然そんな目標言われても…」 「目標じゃない、年号の語呂合わせだ。良い国創ろう、即ち1192年、鎌倉幕府」 「え?」 「え?」 「鎌倉幕府は1185で良い箱でしょ?」 「え?」 「え?」 「良い箱?」 「良い箱」 「鎌倉幕府?」 「鎌倉幕府」 「…」 「…」 「…ちょっと教科書持ってきて」 「…うん」
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