燃えろ萌えろ天高く

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分かったらしまったら簡単。大悟を語る偽物には罰を与えなくてはならない。全力をもって、塵も残さず消してやる! 「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 喉の奥から大音量の叫び声が迸る。その声は魔族にも人間にも届くほどであり、そして誰もが耳を塞ぐような絶叫である。 頭の中のリミッターを外し、ヴァンパイアとしての力を開放する。 太陽が頭上でさんさんと輝き、僕を塵にしようと光が降り注ぐ。体を焦がすスピードはますます早くなり、この状態で戦えるのも数分が限界だ。 再び大悟に向かって突進する。その速度は先の比ではない。 その勢いのまま偽者に右の拳をぶち込むが、大悟は避けずに真正面から受け止める。
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