燃えろ萌えろ天高く

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しかし、次の魔法が僕に当たることはなかった。 今僕は白弥に抱きかかえられ、高速で地中を移動していた。一緒に走っているのは白弥さんだけではなかった。5人くらいの大男が先導し、直径2メートルくらいの穴を走るスピードを落とさないで掘っていく。 「な、なんで白弥さんが?」 色々と思うことはあったけど、まず出てきたのは驚きの声だった。 「いやぁ、いきなり飛び出していったときは仰天したよ。まさか勇者が出張ってくるとはね、想定外だったよ。」 話しながらも走るペースは落とさない。それに地下に入り、太陽の光が遮られたおかげでヴァンパイアの力が体を再生させていく。 「ところで彼と一年ぶりに話してどうだったんだい?あまり宜しくない様だったけど得られたものはあるんだろ?」 増えていく重さも大して気にしていないようだ。 「…あそこにいたのは大悟じゃなかったよ。」
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