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「きっとこれは魔法の書かなんかだ。」
あくまで前向きな大悟はその本を開いた。
「何も書いてないね。」
白紙。
魔法の書どころか本ですらなかった。
パラパラとめくっていても白紙ばかりで何も書いていない。
「ちょっと待て。」
「ん?」
「一番最初のページに戻してくれ。」
「いいけど。」
言われるままに初めのページを開くとさっきとは様子が違っていた。
そこには一文だけ書かれていた。
『ようこそムンドゥスへ』
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