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なんということだろう。
僕はもう人でもないのだ。
「すげぇな、ヴァンパイアだってさ。」
「痛いよ、大悟。」
バシバシと背中をたたいてくる大悟を見ていると、なんだか気が楽になる。
「大悟は大丈夫なの?」
「何がだ。」
「僕が人間じゃなくても。」
「何度も言わせるな。お前との仲は変われないよ。それにだ。」
そこでニヤッと笑った。
「どんなに体が変わろうとも、お前が男で人間だって主張すればそれが真実なんだよ。」
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