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「痛っ。」
大悟が顔をしかめるが、構っている余裕などなかった。
あったかくて、とっても美味しくて体の隅々までいきわたる。
「おい、どうしたんだ。倒れそうだぞ。」
「だめぇ、うまく力が入らないよぉ。」
視界がふらふらする。呂律もうまく回らない。
『だいじょーぶだよ。血を取り入れて酔ってるだけだから。』
「酔ってる?」
『そー、食事は人間の時と変わらないのよー。血はお酒みたいなものね。あとはサキュバスも交じってるから男の精でもいいわよー。』
「精ってやっぱりあれだよな。」
『…やっちゃう?』
「やらないよ!」
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