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「んー?」
まだ重い瞼をこしこしとこすって体を起こす。
木々の間から漏れる光が眩しい。
僕の家じゃない。ここはどこだろう。
「ん。」
そうだ、大悟と一緒に異世界に来ていろいろあったんだ。
傍らにあった本がパラパラと捲れて文字が浮かぶ。
『お目覚めかなー?』
「大悟はどこ?」
『あの子なら力を慣らしに向こうに走って行ったよっ☆』
その後に大きく矢印が描かれる。
大悟が向かった方角を指しているのだろう。
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