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『急いで。』
「うん!」
新たな知識に導かれるままに力を込めると、ふわりと体が宙に浮いた。
「すごい。本当に飛べてる。」
そのままぐんぐんと高度が上げていく。
ついに地平線が見えるところまで上昇した。
そこでここが地球ではありえない風景が見えた。
「…。」
言葉が出ない。
大樹。
それもサイズが桁違いの大樹だ。
枝の先は雲より高く、幹は山より太い。
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