異世界の皆さん、こんにちは

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「僕は朝から何も食べてなくてとてもお腹が空いている。だから食べ物が欲しい。」 現にお腹がさっきからグゥグゥ音が鳴っている。 「そ、そんなことでいいのか?」 なぜか不安そうな顔をするソルさん。 「駄目なの?」 「もちろんそれが罰ならば謹んでさせていただく。」 「じゃあ、急いで。」 荷物のもとに走っていくソルさんを見送ったあと、頭を低くして気持ち悪い笑みを浮かべる大悟に向き直る。 「なあ祐理。」 「なんだい。」 「俺たち親友だよな。」 「そうだね。」 「なら少しくらい大目に見てくれてもいいんじゃないかなー、って思ってさ。」 「断る。大悟には僕の痛みをしっかりと教えてあげるからね。」
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