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朝、晴天の下をを歩く二人の少年がいた。
「どうした、祐理。いつにもまして辛気そうな顔をして、嫌なことでもあったのか?」
「もちろんあったよ。朝から大悟に会ったこととかね。」
「ひっでー。」
「それは冗談だけどね。今日何かとてつもない不幸が起こりそうな気がするんだ。」
「不幸ねー。俺は逆に面白れぇことが起きると思うぜ。」
「例えば?」
「んー、例えばマンガの世界に行くとか。」
「大悟は漫画の読み過ぎだよ。もう少し現実を見ようよ。」
「相変わらずつまらねーな。夢は楽しい方がいいだろ。」
この日もいつも通りの登校風景だった。
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