はじめまして、村人さん

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私たちに降りかかった荒唐無稽な話を信じてくれることはうれしい。 何もわからない土地で出会った初めての人がソルさんでよかったと思う。 …腕をぶった切られたりしたけど。 それは置いといて、ソルさんの魔法講座は続くいく。 「魔法とは、自らの魔力を放出して自然を自由自在に操る術の事である。」 そう言って手を地面にかざすと、そこに小さな竜巻が現れた。 「もちろん魔力の量や質で扱えるサイズは変わる。しかし、扱える者と扱えない者とでは非常に差がある。それは生活においても、戦闘においても同じだ。」 「使えないやつがいるのか。」 あ、この果物甘くておいしいな。 「逆だよ。人間のほとんどは魔法を扱えない。いや、扱えない人の中にも魔力の高い人はいる可能性もあるが、扱う術を知らぬのだ。」
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