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力を込めると、ふわりと1mほど浮かび上がる。
『ほらほらー、もうできてるじゃないのー。』
「飛んでるだけだよ?」
『そうよ、今あなたは魔法を使って浮いてるのよー。』
「ええ!?そうだったの?」
『もちろん。で、そろそろどう扱うか分かってきたんじゃないかしらー。』
自然に体から出ていくふわふわしたものを、一点に集めることに迷いはなかった。
頭ではなく、まるで魔族の血が体が覚えているかのようだ。
…嫌だなぁ、どんどん人間離れしていくよ。
「こんなものかなぁ。」
人生初の魔法、それはいくつもの黒い球体だった。
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