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「そんなんだから彼女の一人もできないんだよ。」
「それは関係ないだろ。そもそも俺はお前と遊んでいるときがサイコーに楽しいんだからな。」
「高2にもなってそれはどうなんだろう。」
彼の言葉自体はとてもうれしいんだけど、将来が心配になってしまう。
「ほらほら、早く準備して行こうぜ。」
「大悟は部活はいいのかい。レギュラーになれたんだろう。」
「いや、いいよ。あいつらには悪いが俺の相手にはならないから。」
昨年剣道で全国大会まで進んだ大悟にとっては、地区大会初戦突破すら危うい部活仲間は練習相手にならないのだ。
「僕も体が弱くなかったら一緒に剣道出来たのにね。」
「まったくだ。」
そう言った大悟は少し悲しそうだった。
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