異世界の皆さん、こんにちは

4/40

441人が本棚に入れています
本棚に追加
/133ページ
「そんなんだから彼女の一人もできないんだよ。」 「それは関係ないだろ。そもそも俺はお前と遊んでいるときがサイコーに楽しいんだからな。」 「高2にもなってそれはどうなんだろう。」 彼の言葉自体はとてもうれしいんだけど、将来が心配になってしまう。 「ほらほら、早く準備して行こうぜ。」 「大悟は部活はいいのかい。レギュラーになれたんだろう。」 「いや、いいよ。あいつらには悪いが俺の相手にはならないから。」 昨年剣道で全国大会まで進んだ大悟にとっては、地区大会初戦突破すら危うい部活仲間は練習相手にならないのだ。 「僕も体が弱くなかったら一緒に剣道出来たのにね。」 「まったくだ。」 そう言った大悟は少し悲しそうだった。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

441人が本棚に入れています
本棚に追加