はじめまして、村人さん

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僕たちは道から少し離れた草むらの中にしゃがみ込んで、馬の一行が来るのを待つ。 木々が日光を遮ってくれたので、体調が良くなってきた。 そして、僕の耳にもはっきりと、蹄が土を蹴る音が聞こえてきた。 だんだんと音が近づいてくる。 「しっ、静かに。もうすぐ目の前を通るぞ。」 ドタタッドタタッ 合わせて15騎の黒のフード付きコート集団が目の前を次々と通り過ぎていく。 「っ!!」 最後を走っていたフードの人の頭から何やら角のようなものが見えた、ような気がする。
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