異世界の皆さん、こんにちは

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日が傾き、空が赤く染まりだしたころに僕たちは神社へ続く階段の前に着いた。 地元の人々は「神無の社」と呼ばれる三隈乃神社は丘の上にあり、管理がほとんどされず、辛うじて崩れかけた祠と井戸があるのみだった。 「いつ来ても不気味だよな。」 「だから誰も来ないんだよ。」 「秘密基地にはもってこいなんだけどな。」 かつてはここに秘密基地なるものを作って遊んだこともあった。 「おっ、ここが俺らの基地があった場所だな。」 空になった祠の中は昔と変わらず、ただただガランとしていて寂しげだった。
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