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「止まれ!」
何匹かの血を吸って次の獲物を探していると、十人程度の鎧を着こんだ男たちが道を阻んだ。
この町の衛兵だろうか。
「あれはヴァンパイアだ。勝とうとは考えるな!足を止めさせることだけに集中しろ!」
そう叫んだリーダー格の男が手のひらから炎を放ち、僕との間に壁を作る。
近づくと、皮膚がちりちりと焼ける。
「…熱い。」
だがそれだけだ。
焼けた端から再生していき、瞬きする間にはきれいに元通りになっている。
けれども炎の中に突っ込んでいくのは自殺行為だ。…たぶん死なないけど。
なので魔法で炎の壁を吹き飛ばした。
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