こんにちは、同族の皆さん

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開けた道を駆け、リーダー格の男に肉薄する。 「なっ、はやぃ。」 しゃべり終わる前に右手で心臓を一突きにする。 鎧が発泡スチロールのように砕け、その中身は豆腐のように右手を受け入れる。 「ごはっ。がっ。」 手を引き抜くと血を吐き出しながら崩れ落ちた。 びくびくと痙攣しながら倒れているリーダーを見て、動揺が広がる。 「隊列を崩すな魔法を打て!」 誰かが叫ぶが、それよりも早く黒い球体が街路もろとも周囲を包み、爆発した。
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