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衛兵たちは跡形もなく吹き飛んでいた。
「(少しもったいなかったかな。)」
けれども視線の先には新たな獲物がうじゃうじゃとひしめいている。
たかが十匹どうってことはないだろう。
逃げ惑う人間に足を向けようとしたその時、背中に悪寒が走った。
反射的に地面に転がる。
光のレーザーが真上を通過し、先にあった壁を一瞬で溶かしていく。
転がっていなければ直撃だった。
初めて感じた死の恐怖に冷や汗が流れる。
振り返ると、頭をすっぽりフードで被った男が歩いてくる。
あの魔法は彼の仕業に違いない。
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