442人が本棚に入れています
本棚に追加
男女の容貌は黒い髪に黒い瞳で日本人によく似ていて、服装もどこか和風だ。
ただ違いがあるのは彼らの耳が異常に長く、とにかく人間離れした美貌を持っていた。
「俺は白弥だ。悪い、とにかく君を止めようと思って手荒な真似をしてしまった。」
なるほど、あの夜僕を襲撃したのはこの人だったのか。
「夜々ですぅ。シロがお世話になりましたぁ。」
丁寧に頭を下げると髪がさらさらと流れて少しドキッとする。
二人は悪人には見えない。
…僕は一度襲われないとこの世界の人と会えないのだろうか。
悲しいかな、これもヴァンパイアの呪いなのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!