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「僕は祐理です。えと、止めていただいてありがとうございます?」
疑問形。
だって痛かったもん。
結果的に助けてくれたことになるんだろうけど、死ぬほど痛かったのはチャラにはできない。
簡単な自己紹介が終わったところで白弥さんが椅ソファーに腰かけつつ、話があると言ってきた。
足を組み、ソファーに体重を預けるその姿はひどく疲れているようだった。
「あの夜、君からしたら食事を邪魔された上に怪我まで負ったのだから、僕らを嫌うのは当然かもしれない。だけどね、僕たちは君の真の仲間だ。これだけは覚えておいてくれ。」
“真の仲間”を強調したのは、僕たちが互いに人間ではないからなのか。
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