こんにちは、同族の皆さん

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「災厄?」 「そう、物語のタイトルは【魔王】。ずばりそのままだろう?魔王が災厄を起こし勇者が世界を救う、人間の子供でも知っているお話だよ。ただこの本では勇者が主役ではなく魔王が主人公になっていて、まるで見てきたかのように細かい描写がある。」 僕が見えるように本を広げ、ある一文を指さす。 「“魔王様はこの世の者ならず、異界より召喚されし者なり。”?僕の他にも異世界から来た人がいたんだ…。」 「そしてこっち、魔王が勇者に倒されるシーンだ。“戦いの間近、勇者が魔王様に親しげに話しかけていた。断片的に聞こえる内容からは親密以上の関係であった事が窺えた。異界での思い人であったのだろうか。”」 「魔王と勇者は異世界からきて、知り合いで恋人だったのかな。」
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