こんにちは、同族の皆さん

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しばらくすると夜々さんの呼ぶ声がしたので、白弥さんが折檻されてた部屋もとい食事をした部屋へ向かう。 二人とも机の横に座り、先ほどの剣幕はどこへやったのか仲良く腕をくんでいる。 …ように見えるが夜々さんが白弥さんをホールドしているのは間違いない。 刺激しないように彼らの反対側に、白弥さんと向かい合うように座る。 「これから話すのは強制ではないけど俺たちからの要請だ。よく考えて返事をしてほしい。」 「はい。」 「かつての魔王は魔法の扱いを誤ったために魔力に呑まれてしまった、と書には書かれていた。つまり、正しく使えていれば魔王にはならなかった可能性があり、そうすれば君たち二人が殺しあうことも無くなるのではないかと思うんだ。」 「それって大悟と戦わずに済むってこと?」 「その通り。そして俺たちがお前に魔法を教えようと思うんだが、いいか?」
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