0人が本棚に入れています
本棚に追加
ポーンと音が鳴り、扉が開く
「って、車で行くの!?」
「え、そうだけど。」
「飲むんでしょ?!」
「私はね?」
「…あ、つまり帰りは俺が運転ですか…」
「そういうこと♪」
車の鍵を開け、運転席に乗り込む。
慶は助手席に。
「さーって、行くわよー!!!」
「…はぁ」
地下の駐車場を出て、行きつけの居酒屋に向かった
「ラジオかけていい?」
「えーここはノリノリの音楽を…」
私が言い終わるより先に、慶は慣れた手つきでラジオをかける
『ザザッ……は、……です。』
「音楽がいーいー」
「運転に集中して」
「もー。これ私の車なのにー」
「うるさいなーもう」
『次のニュースです。最近、高校生から20代の若者の間で流行っているRPG、"earth"についてです。』
「あ、アース??」
私はなんだそれと続ける
「えっと……あった。これだよこれ」
慶がスマホを私に見せる
「いや今運転中だから見れない」
「あ、そっか。…えっとね、うーんなんていうんだろ…ゴットの命令…っていうかミッションをクリアしていって、地球を侵略するっていうゲームらしいよ」
「ふーん。なんだありがちなゲームじゃん」
「グラフィックがすごいキレイだかで人気があるらしいよ」
「へぇ~だったらFFでもやってろって感じ」
「それは俺ら世代な」
「つらっ」
そうこうしているうちに、居酒屋が近づいてきた。
いつもの駐車場に止めて、居酒屋に向かう
のれんをくぐると「らっしゃーい」と親父さんの声が聞こえた
「へーい親父さーん。今日も来たぜぇー」
私はいつものカウンター席に腰掛ける
「どうもー」
慶も私の左隣に腰掛ける
「いつもありがとなー
さ、今日は何にする?!」
「んーとね、とりあえず生2つと唐揚げ!!」
「はいよ!」
「おいあんま飲みすぎんなよ?」
「うるさいなー。あんたは保護者か!」
「みたいなもんだよもう…」
最初のコメントを投稿しよう!