念願の高校生

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「まぁそうなるだろうなぁ」 「だが魔力量は鍛えれば増大する。1組でも上に上がる事は可能だからそれほど卑下する事でもないんだ。現時点がそうなだけで、ずっとそのままだとは限らないからな」 「いいことを言うね」 「そうか?普通だと思うが」 「て事は4組はまぁまぁある方なのか。別にどうでもいいんだけど」 魔力を限界まで抑え込ませて4組。多いのか少ないのかは俺にはよくわからんが、刀野さんと同じクラスになれたのはラッキーだな。 「刀野さん、校庭行くよー」 「あっそうか。わかったー」 「? 校庭?」 「あぁ、一時限目は魔法技だからな。室内では出来ないんだよ」 「ほほぅ。では校庭に向かいますか」 「そうだな。……そう言えば、今日は合同授業だったか」 「合同授業?」 「あぁ、確か今日は、6組の連中とだったはずだ」  〇 てな訳で上履きから運動靴に履き替えてグラウンドに集合。まさに"学校"って感じのチャイムの音により、俺の人生初めての授業が始まる。 「では、魔法技の授業を始めます」 担当教師は福吉先生。そういえば担当は魔法技って言ってたな。福吉先生は先程着ていたスーツではなく、Tシャツにジャージといった服装をしていた。
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