学校行事は強制参加

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続いて『シューティングブレイク』。自陣、敵陣に分かれ、それぞれの陣に用意された複数の的を相手より先に全て破壊すれば勝利。使用していい魔法は遠距離系のみとされている。 お次は『クレイジーキャッスル』。無人の校舎をそのまま利用した競技で、校舎内に隠された"宝"を見つけた物の勝ち。ちなみに妨害有り。 最後が『リアルファイト』。読んで字の如くなんでもありの殴り合い。相手をねじ伏せれば勝ち。 『!?』 「以上がキョーサイの種目です」 一年生側のほとんどがギョッと目を剥く最後の種目については後程説明するとの事で、無情にも会議はそのまま進行される。 「各競技、指定された人数で競技に参加します。補充及び補欠は各競技ではなく"全競技"で五人までです。競技に参加するのは一組から六組、各クラスから選出された生徒たちです。ここまではよろしいですか?」 「『リアルファイト』について詳しい説明をお願いします」 一年生の男子生徒が挙手して質問する。他の一年生たちも「うんうんよく聞いた」と頷きながらそんな事を考えてそうな顔をしている。 その質問に対して胡桃は、 「あとで詳しく説明します」 そう真顔で返した。何やらあの競技からは嫌な匂いがするぞと一年全員が顔の筋肉を硬直させるが、進行係の西村胡桃は気に止めない。どんどん会議を進めていく。
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