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〈それで?学園ラブコメはじゅんちょーなの?昨日勇者パーティーがいたって言ってたけど〉
か細い声がコーラの入ったコップから聞こえてくる。両手で大きなコップを持ち上げているシュリンを見ながらたこ焼きを口に放り込み、
「まぁ問題ないかな、そいつとは友達になったし」
〈ええっ勇者パーティーと友達になったの!?まおー軍を壊滅させ、まおー城を吹き飛ばしたれんちゅーだよ!?〉
「そうなんだけどね、実は…………ジャジャーン!」
〈ナニコレ、にんぎょー?〉
「アカネちゃんフィギュアの超限定品だ!これを勇者パーティーの奴から貰ってな、許してやったんだ」
〈にんぎょーなんかで許しちゃうって、なんか酷くなーい?〉
「許したのはそいつだけだ。ていうかパーティーメンバーは正直どうでもいい。許せないのは勇者だけだよ」
〈そーいやまおーさま言ってたもんね。『悪者が倒されるのはしょーがない、けどだからって城を吹き飛ばす必要ある?』って〉
「だから、勇者だけは許さない!あいつだけはいつか絶対ギャフンと言わせなきゃならんからな!まぁ高校卒業してからだけど~」
〈軽いなー。でも私はまおーさまに一生付いていくって決めてるから別にいいけどねんっ〉
「そーかい」
〈そーだよ~。ねぇまおーさま、今度はお好み焼きが食べたいな!〉
「また今度買ってくるよ」
〈お店で食べたい!〉
「それはダメだな」
えー!という声が響く。そんな訳で、高校二日目の夜はのんびりと更けていった。
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