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「ああ、今日からここに通うんだ」
「そうか、ならこの学校についてはわからない事だらけだろう。何かあれば私に聞くといい。大概の事は知っているつもりだから」
「ありがとう。優しいんだね」
「人に親切にするのは当たり前の事だ、気にする事はないよ。私は刀野 燐華(とうのりんか)だ、よろしくな」
「俺は真代 扇。こちらこそよろしく」
「よろしく真代くん。私は2年4組だ、何かあれば来てくれ」
「うん」
刀野 燐華。真面目や誠実と言った言葉が似合いそうなイメージがある凛とした少女だ。
彼女は手を振りながら校舎へと走り去っていった。その後ろ姿を眺めながら俺は心中でこう呟いた。
(生のパンチラ、最高だったな)
刀野 燐華のあの純白のパンツを目を閉じて思い出し、自然とにやけてしまう口元を手で隠す。
いやーよかった。転校早々いい事あったなー、今日はいい事があるぞきっと。
「っし、行くか」
今一度気合いを入れ、再び膨らんできた期待を胸に俺も校舎へと歩き出した。
〇
眼前に君臨する巨大な二つのパイオツに戦慄する俺に、そのパイオツは自己紹介をし始めた。
「初めまして真代くん、私はこの学校の教員であり魔法技を指導する福吉 恭子(ふくよしきょうこ)です。あなたの担任よ、よろしくね」
パイオツ……いや、ふくよか…違う、福吉先生の凄まじい圧力に気圧されながらもぎこちなく返事をする俺だった。
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