スクール水着は人類の宝

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自販機でジュースを買い、飲みながら来た方向へ向かって歩いていく。最悪人に聞けばいいし、落ち着いてみればなんとかなりそうだ。さっきまで本気で不安だったからな…。 テクテクと歩きながらゴクゴクとジュースを飲み、キョロキョロと周りを見ながら道を進んでいく。すると、 「うおっ」 「きゃっ!」 道角で人とぶつかりかけた。相手は声からして女の子だ、可愛い声がその証拠。 「ご、ごめんね」 「い、いえ、こちらこそ………………あーっ!!ま、ましろおうぎーっ!!」 「!?」 いきなり俺を指差してデッカイ声で叫ぶ女の子を白黒させた目で姿を確認する。 真っ赤な髪をポニーテールにし、カーディガンを腰に巻いた女の子だ。……ん?この子どこかで…。 「あんたがなんでこんな所に!?あんたの家この変なの!?ううん、そんな事どうでもいいわ!」 そうだ!桐弥っちの妹さんだ!可愛い妹がいてムカついたもんな俺。えーっと、名前は確か…………そうそう名前は―― 「あんただけは絶対に許さないわ!いつか燃えカスにして海に棄ててやるから首を洗って待ってなさい、真代 扇ッ!!」 ―――桐弥っちの妹、甲条 朱美(こうじょうあけみ)ちゃんだったよな確か。 …………………………………………、ん?今なんと?
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