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森 悠介
…昨日のこと…重くなかったかな。
私が話している間、徹何にも喋らなかったし…。
大丈夫だよね。
あーでも…。
なんて色々考えていたら誰かとぶつかった。
「ごめんなさい」
「あぁ、大丈夫だよ。大高さん」
…相手が怖い人じゃなくて森君で良かった。
大丈夫だよの言葉と一緒に手を振る森君。
微かに見えた手首…。
あれって…もしかして…。
「火傷?」
私が呟くと森君は、慌てて手を後ろに回す。
…怪しい。
「森君。…その火傷どうしたの?」
森君は私の方を見て
「大高さん…そのアザどうしたの?」
と言った。
私のアザが隠したい事でもあるように。
森君にとって火傷は、隠したい事。
「あ、これはね…」
喋っていたら口を塞がれた。
朝と言う事だけあって…周りは少し忙しいみたい。
「ここじゃ喋りにくいから移動しよっか」
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