1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら、恵。起きる」
…徹の声で目が覚める。
寝てたんだ…。
近くには料理と、徹がこちらを向いて座ってる。
立ち上がろうとすると、何かの拍子で足を捻る。
ドンっっ
そのまま徹と一緒に倒れる。
や、どうしよう。
私…。
「…ん…」
徹の顔近いし…柔らかい何かが当たってる。
「……んー」
「んんんー。んんんー」
…は?
分からないよ。…徹。
さっきから『ん』しか言ってない。
あと、本当に顔近い。
「…恵っっ。何してんの?」
徹は、寝ている体を私と一緒に起こす。
何も…して無いんだけど…。
「徹…顔赤いよ」
私の目の前には顔を赤く染めた徹が何やら慌ててる。
「…い…や。あの…。何か当たらなかった?」
…当たった。
「ほら、や、柔らかいのとか」
…確かに当たったので、私は首を縦に振る。
「ごめんね恵。俺、そーゆーつもり全然無いから」
…何をそんなに?
私は、徹の膝の上から床へと足を運び、ご飯を食べる。
今日は酢豚らしい。
美味しんだけど…ご飯中も様子がおかしいからやだ。
最初のコメントを投稿しよう!