ハプニング

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「ほら、恵。起きる」 …徹の声で目が覚める。 寝てたんだ…。 近くには料理と、徹がこちらを向いて座ってる。 立ち上がろうとすると、何かの拍子で足を捻る。 ドンっっ そのまま徹と一緒に倒れる。 や、どうしよう。 私…。 「…ん…」 徹の顔近いし…柔らかい何かが当たってる。 「……んー」 「んんんー。んんんー」 …は? 分からないよ。…徹。 さっきから『ん』しか言ってない。 あと、本当に顔近い。 「…恵っっ。何してんの?」 徹は、寝ている体を私と一緒に起こす。 何も…して無いんだけど…。 「徹…顔赤いよ」 私の目の前には顔を赤く染めた徹が何やら慌ててる。 「…い…や。あの…。何か当たらなかった?」 …当たった。 「ほら、や、柔らかいのとか」 …確かに当たったので、私は首を縦に振る。 「ごめんね恵。俺、そーゆーつもり全然無いから」 …何をそんなに? 私は、徹の膝の上から床へと足を運び、ご飯を食べる。 今日は酢豚らしい。 美味しんだけど…ご飯中も様子がおかしいからやだ。
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