涙の理由(徹side)

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「俺も好きだよ。女の子として」 「そうですか」 長野さんって、凄くいい子だよな。 友達の為にここまでして。 「めぐちゃんのこと、本気ですか?」 「うん。勿論」 「じゃあ、尚更バカですよ」 …ちょ。 今日一日で何回バカ呼ばわりされるの? 「ごめん。理由教えてもらえる?」 すると、またまたため息が。 …そんなに呆れること言いました? 「女の人が男の人にプレゼントあげるときって…大抵その人のことが好きですよ」 …そうなんだ。 んー。 なんで、恋愛の事を年下の女の子に教えてもらってるんだろう。 「つまり、白いマフラーの人は、雨宮さんのことが好きなんですよ」 …へー。 確かにもらった時…頬を赤く染めてたような。 「雨宮さんはその人の事をなんとも思ってないのに、プレゼント貰うから。あと、ヘラヘラしてめぐちゃんに説明するから…」 うーん。 そこまで言われても…わからないんだけど。 「つまり、めぐちゃんは雨宮さんの事が好きなのに、他の女から貰った物を身につけて…悲しくなったんです」 …俺が悪い…と。 そういうことだな。 でも…恋愛経験がゼロな俺にとっては難しい問題だった。 「長々とすみませんでした。最後に一つだけいいですか?」 「うん。いいよ」 「めぐちゃんに気持ちを伝えるなら…ゆっくり、焦らずがいいと思います」 返事をしようと思ったら、一方的に切られた。 なんか…今日は恵に嫌な思いをさせたなと…反省中。 てか、好きって思ってる今。 どう対応したらいいんだろう。 …なんか、大変かも。
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