第1章

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11月ー。修学旅行2日目ー。 今日はまるまる一日自由行動なんだ! 行動班で自由行動するからちょ~楽しいかも! 「おはよー。」 私は、心春ちゃんに言った。 「おっはー。」 心春ちゃんも返してくれた。 あれ以来心春ちゃんとは仲良くなり、私と奏空君のことも応援してくれるようになった。 ついに自由行動。 「来ましたー。自由行動~。楽しいと思うけど・・・・。」 私が言った。 「どうかした?」 奏空君が言った。 「こういうの初めてでみんなとはぐれそうで。」 「大丈夫だよ。俺が美穂さんの手を握っておくから。」 「本当!?」 自由行動が始まって一時間後やっぱりはぐれちゃった。 なぜはぐれたか、30分くらい遡る。 「わぁ。美味しそうなお店!」 私は目をキラキラと輝かせて言った。 私は、奏空君と握っていた手を離して、お店の方へ行ってしまった。 「待って、美穂さん!」 私は、そのまま大勢の人ごみの中へと入り奏空君たちから離れてしまった。 はっと気がつくとここにいた。 「みんな!みんな!どこ?奏空君!奏空君!」 私は道に真ん中に座り込んだ。 「奏空君!!」 すると、その声に反応したのか、奏空君がこっちに来た。 「美穂さん?大丈夫?」 奏空君は息を荒くして言った。 「うん。うん。ありがとう!」 もっともっとありがとうって言いたいのに、何かが詰まって声が出ない。 「背中乗って。」 奏空君がおんぶしてくれた。 「美穂さん、俺たちカレカノになってもう何ヶ月も経つんだし、呼び捨てしない?」 奏空君が顔を赤くしていった。 「奏空!」
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