第1章

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3月ー。 校庭の木々の芽も膨らみはじめ、春のそよ風が吹き、桜が舞い。 そう!私たち6年生は、今日をもって卒業することになりました! 「奏空。もう小学校生活が終わったね。」 私がしみじみ言った。 「そうだな。俺たちの付き合いも卒業だな。なんちゃってそんな訳ないじゃなん!」 「あ~もうびっくりした~、奏空ってすぐそういうこと言うよね?」 「ごめんごめん。」 「でもね。私はもう一つあるよ卒業すること。」 「何?」 「いろんなものを食べ過ぎない!」 「はははは!なんだよそれ。俺は美穂のそのふくふくしたほっぺたが好きだよ。」 「ほんとに?」 「ほんとほんと。」 「あ~奏空そんなこと言うから卒業できない~。」 「だから、しなくていいって。俺はそのままの美穂がいいって。」 そこへ、 「お~いそこのお二人さ~ん、一緒に写真撮らない?」 小雪ちゃんが言った。 「いいよ~。行こう奏空!」 「うん。」 「は~いお二人さんもっと、くっついてはいっチーズ!」 その写真は世界で最高の写真になった。
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