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「・・・ぅう。? ここどこだ?」
目が覚めた俺の前に、広がっていたのは、ずっと先まで真っ白な空間だった。
ココドコ?
てか、なんで俺寝てたんだ?確かに、寝たいとは言ったけども。
「ここは”狭間”。
貴方が寝てたのは、トラックに引かれて 死んだ時の反動でしょうね。」
・・・狭間?って、なんだ?
てかそれより気になるワードが出てきたんだけど。
俺が引かれて、死んだ?
「・・・ああ~、そういえばそうだったな。」
だんだん思い出してきたわ。確か今日は朝からついてない日で、丁度トラックが突っ込んできてそのままぶっとんだんだった。
そのまま死んだのか、俺。
「短い人生だったなぁ~・・・。」
「あれ?それだけなんですか?」
「それだけって言われてもな~・・・---っ!?」
幻覚だろうか。振り返るとそこに、翼が生えた、金髪ロン毛なイケメン天使みたいなのが立っていた。
・・・もう一回寝るか。
「寝ようとしないで起きてください。」
天使君のいる方を背にし、もう一度寝ようと横になると、天使君が騒ぎ出した。
「うるさいな、天使君。寝ようにもねれないじゃないか。」
顔を歪めながら天使の方に顔だけ向けると、天使君は呆れていた。
「貴方、マイペースすぎです。
あと、私は天使じゃなくて、神ですから。」
え、神様?
幻覚じゃなかったのか。
「幻覚じゃないですよ。」
「・・・神様が俺に何?あと、サラっと心読むなよ。」
プライバシーのへったくれもねーな。
てかわざわざ俺みたいなのを、狭間?に呼び出すってなんぞよ。
とりあえず、今の体制はきついため、きちんと座りなおす。
すると、神様は唐突に言った。
「イレギュラーなんですよね。」
「は?」
イレギュラーってどういうことだよ。
「それに、ここへは呼び出したんではなく、貴方が来たんですよ。」
「どうゆうことだよ、それ。」
知らないところにどうやって来るんだっつーの。
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