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目が覚めて体を起こすと全身、特に背中に痛みを感じた。寒さを感じることはなかったものの、薄い布団はまるで弾力がなかったのだ。
壁から生えるようにして設置されている洗面台で顔を洗った。鏡に映る顔は、昨日見せられた白木先生の遺体の顔みたいに青白かった。
伸びをすると、背中が音を鳴らした。ついでに柔軟運動をしてみると、あちこち音をたてた。このまま何日もここにいると、体がおかしくなるのではないか。
向かいの壁の天井付近に小さな時計があるのを見つけた。現在六時を過ぎたところだ。捕まっても普段と同じ時刻に起きるとは、生活習慣は簡単にかわるものではないらしい。
普段ならこのまま机に向かうのだが、生憎勉強道具はないのだった。
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