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担任は死因には触れずに続ける。
「今日は授業はなしだ。一、二年生にはすぐに下校してもらうことになっている。君たちには警察の方の事情聴取を受けてもらうことになっている」
「先生、僕達は何を話せばいいんですか」
クラスメイトの一人が聞いた。
「昨日いつ白木先生の姿を見たかを答えればいいそうだ」
「なんでそんなことを聞く必要があるんですか。白木先生はなんで死んだんですか」
生徒の核心をつく質問に先生はたじろいだ。どう答えるか迷っているように見える。
「白木先生は、……腹を刃物で刺されていたそうだ」
教室はまたしても静まり返った。どう返せばいいのかわからなかった。
どこからか悲鳴が聞こえた。
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