家族という存在

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『何か用?』 相変わらず冷たい態度の 聖に失笑しながらも いつものように 明るくふるまう。 「よぉ聖くん。 今から遊びに行っていい?」 『…家に帰れよ』 「そんな冷たい事言わないでさー 聖だってどーせ ひとりぼっちなんだろ?」 『悪かったな、ひとりぼっちで』 「晩メシ、食った?」 『…食ってねーけど』 「よし、今夜は ちゃんこ鍋行こうぜ」 俺の提案に聖は電話の向こうで ぶはっと吹き出した。
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