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深くため息をついた時、
俺の携帯に愛梨から
着信が入った。
戸惑った指先。
俺の子を身ごもった愛梨が
この先どう生きたいのか、
それを聞かねばいけない時が
ついに来てしまった。
覚悟を決めて
着信ボタンを押す。
「はい」
『あっ、浩一郎さん
今夜もお仕事?』
本当は今夜は非番なんだけど
ただ…面と向かって
愛梨に言われるのが嫌で
家に帰れない情けない俺。
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