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何も言葉を返せない俺に
愛梨はそれ以上
何も言わなかった。
てっきり俺を切り捨てる
電話だと思ってたのに。
結局千里の事だけを
話すと彼女は
お仕事頑張ってと言って
電話を切った。
なんだか拍子抜けしてしまって
再び宿直室のベッドに
倒れ込む。
しかし千里のヤツ、
いったい何を考えてんだか。
男と別れてひとりで
子供を産むなんて。
ああ、そうか…。
愛梨も同じ考えなのか…。
だから千里を庇うんだ。
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